今回は、セクハラ・パワハラの被害を訴えられた劇作家の谷賢一さんについてです。
谷賢一さんと言えば、これまで様々な作品が評価され、2013年に「最後の精神分析」で翻訳・演出を務め、第6回小田島雄志翻訳戯曲賞および文化庁芸術祭優秀賞を受賞されています!
そんな谷さんですが、今回女優の大内彩加さんからセクハラ・パワハラの被害を訴えられています。
この記事では。。
これらについて一緒にご覧いただければと思います。
[ad]1 大内さんが主張するセクハラ・パワハラの内容は?
大内さんは、これまで谷賢一さんにセクハラやパワハラを受けてきたと訴えていますがその内容はどのようなものなのでしょうか?
出典:https://twitter.com/o_saika/status/995481921126723584
大内さんは、谷さんが主宰するDULL-COLORED POPという劇団のメンバーでもあり、福島県出身という事もあり、2018年には同劇団の「福島三部作」先行上演に出演されています。
今回の件について大内さんのTwitterにはご本人が文章で綴っていらっしゃいますが、訴えていらっしゃる内容をまとめると。。
大内さんによると、2018年から2021年まで日常的にハラスメントを受けていらっしゃったようですので、これらが事実であれば本当に辛い日々だったんだろうなと想像できます。
お知らせです。
私、大内彩加はDULL-COLORED POP主宰 谷賢一を提訴いたしました。noteには以下の文章含め、より詳細にどうして告発に至ったかの経緯も記載しております。
まずは画像に纏めた文章を御一読いただけますと幸いです。
「全ての人たちへ」https://t.co/kTnFAEhl9H #MeToo #MeTooJapan pic.twitter.com/cu2TimFhVV
— 大内彩加 (@o_saika) December 15, 2022
これを受けて谷さんは以下のように答えていらっしゃいます。
この度は私に関することで大事なお客様、および公演関係者に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることを、まず深くお詫び申し上げます。
本日、大内彩加さんによりインターネット上に発表された文章についてコメントさせて頂きます。彼女の文章は事実無根および悪意のある誇張に満ちており、受け入れられるものではありません。訴状が届いていないため起訴内容については確認できておりませんが、司法の場で争う所存です。
私は自分自身、全く聖人君子ではなく、非常に大きな問題を抱えた人物であると自覚しております。かつては稽古場で怒号を飛ばしたこともありました。性的なハラスメントもあったと反省しています。それらについては時効はありませんから、機会を頂きつつ謝罪や和解を続けていきたいと考えています。しかし忘れもしない2016年、私自身がある演劇現場(劇団外でのプロデュース公演)で年上の俳優やプロデューサーから非常に強いパワーハラスメントを受けた際、私はもちろん、私以上に萎縮してしまっていた座組のメンバーたちの姿を見て、今後はそのような手段に頼らず現場に立つべきだと自覚を強くしました。忘れもしない2016年のことです。
それ以降も社会でハラスメント対応および人権意識が高まる中、周囲の友人・先輩や専門家にも相談し、自身の行いを改めて参りました。彼女と初めて仕事をしたのは2018年です。私が彼女に対し訴えにあるような行いをしたことはございません。「そのつもり」がなくとも相手が不快に思うようなことが起きたり、言ってしまった場合には、その都度冗談にせず謝罪することを心がけてきました。それでも至らぬ点はあったかもしれませんが、その間の私の自分自身をアップデートしようという努力は、座組みを同じくしたスタッフ・俳優たちが証言してくれるものと信じています。またここには書けませんが、彼女に対する強い別の反論と抗議も持ち合わせております。
大内さんや宮地さんとは、今年の夏に一緒にリスペクトトレーニング講習を受けたり、ハラスメント講習を受けた上で、今後劇団としてどのような環境づくりをしていくか対応を協議していました。それも「劇団内で問題が起きたから」というきっかけではなく、演劇界で起きていた様々なハラスメント事件を他人事とせず、劇団として自分たちの対応をアップデートしていくための自発的な動きでした。そんな中、今回このように寝耳に水の形で、公演前日に訴えを起こされたことは大変心外です。これはれっきとした名誉毀損であり、私が今準備している公演遂行のためにも看過することができません。そして何より私自身の名誉のためにも、取り下げて頂くまで戦う覚悟でおります。
あらためましてお客様、および公演関係各位に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることを心よりお詫び申し上げます。
令和4年12月15日 谷賢一
* * *
追記 先ほど現在準備している公演について、主催者判断で初日の上演中止が決定しました。楽しみにしてくれていたお客様には大変申し訳ありません。心からお詫び申し上げます。そして今日のゲネプロまで密度の高い創作をしてくれたスタッフ・俳優一同に対して、言葉もありません。今日のゲネプロ、今、まさに上演すべき、ここでしか上演できない空気がありました。改めて心よりお詫び申し上げます。
追記2 たった今、全公演の中止が決定したとの知らせがありました。訴状すら見ず、司法の判断も待たずにこの決定を下すことは行きすぎたキャンセルカルチャー、私刑と同じであり承服できません。続きは司法の場で争いつつ、私個人として、この社会的風潮に対し抗議の声をあげていこうと考えております。
引用:https://www.playnote.net/
お互いに言い分があると思いますが、今後は法的な場所で明らかになっていくことと思います。
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2 共演者やSNSの反応は?
これらを受けて、SNSでは様々な反応がありました。
去年、谷賢一さん率いるダルカラの創作現場にスタッフとして関わりました。その現場で、どんなに演劇が好きでも、彼とは今後一切関わりたくないと思い、次の仕事を降りました。
谷さんが提訴されるのは然るべきと思います。谷さんが今回の件を全否定していることについて、違和感を感じます。 https://t.co/BPZ46J3in6
— りとうさき (@toriu_sagi) December 15, 2022
谷賢一ってどっかで聞いた名前だと思ったら、彼からパワハラに遭った人から直接話を聞いてた。詳細は省くけど、逆ギレした谷氏が保身に走ったせいで、その人は大変な目に遭ったと。やっぱり他でも散々やってたのか…。
大内さんに連帯します。 https://t.co/zecHlGIvZl— ちえぞう🏳️🌈🏳️⚧️トランス差別反対 (@tchiezinha) December 15, 2022
また、これまで谷さんが主宰する劇団DULL-COLORED POPで一緒に様々な仕事を共有してきた平田オリザさんは、谷さんが『青年団演出部』を退団する事になったと発表されています。
とても速い決断に驚いている方もいらっしゃいましたが、致し方ない状況だったのかもしれませんね。
また、SNSでは谷さんの件について様々な意見が。。
・また自称リベラルが内部ではセクハラパワハラやりたい放題案件か。今年何度目だよ
・本当にくだらなさすぎる. 告発内容を事実無根で悪意のある子ちょぷに満ちており名誉毀損だなどとまで言っていて悪質極まりない. これだけでもう,多くの劇団員をまとめる資格はないと言えるだろう. 恥ずべき内容だ.
・セクハラする人って無自覚でやってる人もいるのかな? これはセクハラじゃないスキンシップだとでも思ってんのかな? コンプラ知らんのかな。 周りも見て見ぬふりとか……そもそもそーゆー人って知られてんのになんで仕事が来るのか謎すぎ引用:Twitter
『セクハラ』や『パワハラ』については、演劇界だけでなくいろんな分野で注目が集まってきましたので、だんだんと改善されてきているんだと思いますが、まだまだこのような声が上がるのは残念ですよね。
今後よりクリーンな演劇界・社会になるといいなと思います。
[ad]3 谷さんは過去にも問題があって男性劇団員も退団?
出典:http://readinwritin.net/
SNSでも投稿されている方がいらっしゃいましたが、これまでも仕事仲間に対して問題があったのでしょうか?
今回告発した大内さんも以下のように答えていらっしゃいます。
2022年6月、劇団内のハラスメントについて話し合う会が行われた時に谷が「自分はハラスメントをしたことはない」「もししたとしても●●(過去の劇団員)の尻を揉んだくらいだ
と発言したことを私は忘れません。引用:https://note.com/saika_0702/n/ndccf29034690
また、今回の件を受けて男性劇団員の方も退団を発表され告発されています。
DULL-COLORED POPを退団します
Hironari Miyachi @currybread_p #note https://t.co/FrZzK2s1da
— 宮地洸成 (@currybread_p) December 15, 2022
もしかすると、今後過去のこのような声があがってくるかもしれませんね。
[ad]まとめ
今回は、劇作家の谷賢一さんについて調べてみました。
双方の内容が違うので、たしかな事はわかりませんが、同じ事でもする側受ける側の考え方によって全然違った認識になるというのは、日常でもよくありますよね。
今回、大内さんをはじめ他の劇団員の方も声をあげられているという事から、今後その『認識』がよりクリーンになっていくことを願います。
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